
収納ももっと欲しいしリフォームできないかな?

毎日手洗い、洗顔、化粧、歯磨きなど、家族全員がかわるがわる使う洗面台。そんな洗面台をもっと使いやすくリフォームしたいと思ったときは、まずサイズ(寸法)を測ることが大事です。
今使っている洗面台のサイズや洗面所の広さで、選べるパーツも変わってきます。この記事では、快適で使い勝手の良い洗面台の選び方について解説します。
既存の洗面台のサイズ(寸法)や機能を確認
新しい洗面台を選ぶ前に、今使っている洗面台について知ることから始めてみましょう。
洗面台と洗面化粧台
洗面台とは、水を流す洗面ボウルや水栓と、鏡のセットです。洗面化粧台は、その洗面台に化粧台の機能が追加され、鏡の部分が棚になっていて収納しやすかったり、明るい照明で顔が見やすかったりと、身支度がしやすくなっているものを指します。他にも洗面ボウルの下に引き出しを作ってタオルなどを収納できる実用的なパーツがたくさんあります。
今の洗面台で満足している部分、物足りない部分を再確認することで、洗面台選びに迷うことも少なくなりますね。
洗面室と洗面台のサイズ(寸法)を測ろう
リフォームで、収納棚などの洗面台の機能性を増やしたい場合は、まずは今の洗面台のサイズ(寸法)と洗面室の内寸を測っておくとよいでしょう。なぜかというと、実際に測ってみることで、カタログに書かれた寸法をイメージすることができるからです。もう一つ大事な理由は、今使っている洗面台の大きさや、洗面室の大きさによって、リフォームできる洗面台が変わってくるからです。
洗面化粧台のサイズは規格があり、幅や高さを好みのサイズから選ぶことができます。主なサイズは幅が500mm、600mm、750mm、ボウルの淵までの高さが700mm、750mm、800mm。どんな洗面化粧台であれば使いやすくなるか、理想をイメージしながらリフォームを考えていきましょう。
洗面台のサイズ(寸法)の測り方
洗面台のサイズを測るときは「幅・高さ・奥行き」の3つを測ります。洗面所の広さに余裕があれば、今使っているものより大きいものが設置できたり、収納棚を増やしたりすることができます。ただしその場合は、洗面室の柱や梁の出っ張った部分も忘れずに測っておかなければなりません。
また、ボウルの淵までの高さは使いやすさに関わります。もしも使いにくいと感じているならボウルの淵までの高さも測っておきましょう。高さは800mmが標準ですが、メーカーによっては750mmや850mmといった商品もあります。
洗面台の機能やパーツの選び方
洗面台のリフォームで解決したいと思うことは何でしょうか?
収納がゴチャゴチャしているのが嫌、排水口が古いのでお手入れが大変、水栓もシャワーになってほしい、などさまざまな要望がありますね。
洗面台のパーツは日々進化しており、そんな要望を叶えられるパーツもたくさんあります。種類ごとに紹介していきましょう。
洗面台のパーツを選ぼう
(1)洗面ボウル
手洗い、洗顔、歯磨きなど、さまざまな用途で利用する洗面ボウル。容量たっぷりで幅が広いものや、おしゃれな形のものなどさまざまな種類があり、選ぶ楽しみも広がっています。
メーカーによってサイズは違いますが、角型のタイプであれば幅450mm以上で奥行きが350mm程度、深さが120mm程度のものが使いやすいです。

(2)水栓
一般的な水栓に加え、鏡の下に取り付けられているようなビルトイン水栓というタイプもあります。従来の水栓では根元が濡れてしまうことが多く、掃除が必要になりますが、ビルトイン水栓ではその手間が省けます。

(3)鏡(ミラーキャビネット)
1面鏡と3面鏡の2つのタイプから選ぶのが主流になっています。収納できる量も違いますが、価格や見た目も違ってきますので、家族の要望に合わせて選ぶと良いでしょう。
タイプ | 特徴 | おすすめポイント |
1面鏡 | ・鏡が1面のみ
・鏡の左右に収納棚がある |
・シンプルな見た目
・価格を安く抑えられる |
3面鏡 | ・鏡が3面ついている
・鏡の中が収納棚になっている |
・鏡が3面あるので化粧しやすい
・収納棚が見えずスッキリ |
(4)収納(ベースキャビネット)
収納は洗面台の下だけでなく、上や横にも設置できます。洗面所の広さや高さ、何を収納したいかなどを考慮して選びましょう。扉の見た目(色・素材・表面仕上げなど)を選んで、より自分の好みの洗面台にすることも可能です。
タイプ | イメージ | 特徴 |
引き出し | ・デッドスペースができにくい
・奥のものを取り出しやすい |
|
片引き出し | ・衣類や小物、洗剤や掃除道具など分けて収納できる | |
開き戸 | ・大きなものを収納しやすい
・広い空間のため、棚をつけるなど自由に収納できる |
洗面台選びは家族構成とライフスタイルから考える
ここまで洗面台のサイズや選び方をご紹介しました。最後に、ライフスタイル別により暮らしやすくするアイデアを見ていきましょう。
洗面台を共有する家族が多い
背の高いお父さん、お化粧をするお母さん、小さい子ども、おじいちゃんやおばあちゃんなど、家族によって適した高さは違います。
家族に身長が低い方が多い場合は、標準よりやや低めの700mmの洗面台を選ぶとよいでしょう。大人がよく使う洗面台であれば、標準の750mmがおすすめです。
また、家族が多ければ衣類やタオル、小物など収納する量も増えますので、鏡の裏に収納できる3面鏡や、今までデッドスペースになっていたところに収納棚を増やしてはいかがでしょうか。
洗面台で快適に化粧をしたい
洗面台で化粧をする場合は、3面鏡がおすすめです。散らかりがちな化粧品やメイク道具などを鏡の裏に収納できるため、見た目がスッキリします。
また、3面鏡は左右の鏡が開くので顔の両側が見やすく、化粧はもちろん髭剃りのときにも便利です。
洗面台の幅は、メイク道具を置くため広め(1000mmなど)にするのもよいでしょう。セミオーダーであれば2400mmまで対応できるメーカーもあります。
洗面台で靴を洗ったり、小物を手洗いしたりする
スポーツクラブに入っているお子さんがいると、砂まみれになったユニフォームに苦労するなんて言うことも。洗濯機に入れる前に洗面台で洗える大きなボウルがあると便利ですよね。
そんなときは、洗面台とボウルの幅を広くするのがおすすめです。
収納スペースを増やしたい
洗面室は、洗剤やタオル、洗濯物など整理整頓に困ることも多々あります。収納スペースを増やしたいなら、あえて洗面台の幅を狭くして収納キャビネットを設置する方法もあります。
ただし、洗面台自体の収納力も落ちるので、洗面台を小さくするとどのくらいの大きさの収納キャビネットが設置できるのか、十分な検討が必要です。
洗面室にゆとりが欲しい
小さな子どもがいる家庭では、一緒にお風呂に入ったあとの身支度が窮屈!というママの声も聞こえてきます。
洗面台は奥行きも様々なサイズがあり、幅はそのままで奥行きを小さくすることで洗面室にゆとりを生むことができるでしょう。
高さの選び方
高齢者がいる家庭では、高すぎると使いにく安全面も心配です。また、子どもがいる家庭では子どもに合わせて低くしても、数年後には成長して家族みんなが不便を感じる洗面台になってしまうことも。小さなうちはステップを用意するなど、対策が必要です。家族の身長に考慮して使いやすい洗面台を選びましょう。
身長 | 155cm程度 | 165cm程度 | 175cm程度 |
使いやすい洗面台の高さ | 700mm | 800mm | 850mm |
おすすめのご家庭 | 子どもや背の低い方 | 標準的な身長の方 | 背の高い方 |
まとめ
理想の洗面台はイメージできたでしょうか?実際のサイズ(寸法)を測ってみると、こうだったらもっと使いやすいのになと思われたかもしれません。
サイズを測って気になるメーカーのものを見つけたら、ショールームなどで実際の使い心地を確認することをおすすめします。
洗面台のパーツは好みのものを組み合わせられますので、理想の洗面台が作れるよう家族で相談しながらリフォームを進めていってくださいね。