2008年04月21日

時代が少し動きましたね

 私は平成3年に脱サラをしたのですが、当然信用は全く無く、私財の2000万円が底をついた後は、事業資金を町の金融屋さんや闇の金融屋さんという方面から借りた事は、ブログ上で先述しました。その後銀行とも取引を始められるようになっても、15~6年前では未だ担保主義で、借入金を担保出来る不動産か連隊保証人を立てなければ貸して貰えませんでした。
 そんな時の私は銀行の支店長に「担保主義の成れの果てがバブルの崩壊でしょう。融資は経営者の人柄こそが大切なのではないでしょうか???」と身の程も知らずに進言したものです。三菱の創始者岩崎弥太郎は政商として自分の眼力で選んだ男達に金を貸しました。昔の松下幸之助先生も「俺を見込んだというならすぐにこれこれの額面を用立てろ」と当時の住友銀行に法外な融資を吹っかけた。そしてその後、松下と住友の関係が始まります。
 銀行マンの醍醐味は、自分の見込んだ経営者に融資をして、その会社が見込み通りに成長する様子を喜ぶ事では無いか?と私は思っています。かなり古臭い銀行マンかも知れないが、こうような気骨のある銀行や銀行マンは、私達企業家には無くてはならない。一方でこのような眼力を必要とする融資が危険なのもよく分かります。
 実は私はとても気骨のある支店長、支店長代理に恵まれて、信じられないような資金的支援及び精神的支援、経営の助言をいただいて来ました。とは言うものの、やはり未だ担保主義の体質は支店長も私も如何んともし難いものがありました…。

 さて、話は変わって昨日の事。私の友人というか、先輩のプロデューサーが新しいフレンチのお店を手伝ったらしく、オープニングのレセプションに招かれました。三条河原町近くのビルの9階。とにかく三方に広がる市内の絶景に息を飲みました。これはこの景色が何よりのおかずになると思います。多くの来賓に紛れ込んで私も席に着きました。店内はお金をかけず、ある種殺風景にしてあります。その方が外の景色がより生きます。お店の名前は「ラ・ターブル・ドゥ・ティエリ」。覚えられない。そう、お分かりのようにフランス語なのです。フランス料理のお店。そして、150kgはあろうか巨漢の黒人がそのお店のシェフのよう。このシェフが又絵になります。どうもTV番組「料理の鉄人」にも出演した事のある猛者らしい。このシェフの名前がティエリさんらしい。新しい店の門出を祝いながら、私も前述した時代を思い出した、という次第なんです。同席したのが偶然銀行の方という縁も手伝い、何だか感慨深いものがありました。融資の形態も私が支店長に申し上げていたような事もあるとの事。それが又最新の商品として認められている事例もあると聞き、私としてはやっとそこ迄来たか、と思いました。

 独立したての熱い熱い若さと馬力だけの頃の私。「私を見て!!!」「私にお金を貸して!!!」「私は伸びる!!!」と必死に訴えかけていた頃。レセプションの最中、自分の創業の原風景が思い浮かんでは消えました。今は銀行から、私自身の信用と実績を担保に融資を受けられます。時代は変わります。
 頑張ってくださいね、ティエリさん。自然体のままで十分繁盛すると思います。オープニングアクトとして呼ばれた「フライド・プライド」という声に張りのあるとっても元気なジャズシンガーの歌声を聴きながら、最近停滞していた自分に、少し昔の若さと元気が戻ったような気がしました。
 世間は張り切って頑張っているなぁ。ちょっとは見習わなくっちゃ。
 ティエリさん、フライド・プライドさん、御招待いただいた皆様、ありがとうございました。
 P.S. 5月2日12時ランチ4名予約よろしく。


鴨川や東山、北山等を背景に歌うフライド・プライドのお二人。


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